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完走で感想あれこれ
お話を書いたからには、誰かに読んで欲しい。
そりゃ、大抵の方はそうだと思います。私だってそうです。
イイネ的なポイントが入れば嬉しいですし、感想でも来ようものなら小躍りしますよね。
しかし、これがなかなか難しい。
渾身の出来だと思っていても、見向きもされないなんて、よくある事です。
さて、ではどうすれば良いのか。
私はまず「話を最後まで読んでもらえるようになる」点に気を遣うべきだと思います。
途中離脱した話に感想が来るはずはありませんし、来ても不満の声なのです。
読者に完走してもらう事が、感想をもらう事の第一歩。
そんなわけで今回は「読者が離脱するポイント」という観点で、
注意点をリストアップしてみたいと思います。
●話を理解してもらおう
さて、完走してもらうには、どうすればいいのか……まずは、読者に内容を理解してもらうのです。
かなり初めの段階で「どんなお話なのか」を分かってもらえると、
同時に、読者が知っている『お約束展開』のいずれかと、作品が、読者の脳内で合致します。
読者はタイトルで既に興味を持っていますから、想像する『お約束展開』も基本好意的なのです。
手前味噌ですが「拾い食いカーニバル」なんかは、分かりやすいかと思います。
もうタイトルでもほとんど語っていますが、開始早々主人公が腹を空かせるので、
「で、拾い食いをする話か」と連想してもらうのです。
ゲーム本編と同じような行動……つまり『お約束展開』をイメージしてもらうのですね。
もちろん、実際には全然別のお話であるケースが大半でしょう。
重要なのはそこではなく、読者に違和感を抱かせない事で離脱を防ぐ、という事ですね。
実は私、昔は逆のことを考えていました。
先が見えないお話の方が「何が出てくるのか」と期待を持ってもらえるんじゃないかと。
これ、間違ってはいません。
ですが、期待の持たせ方がイマイチだと、その時点で、
「何が出てくるのか」が「ワケがわからない」に変わってしまうわけです。
これは、表現力と発想力を身に着けてからやるべきでしょう。少なくとも私には無理です。
余談ですが、よく「王道は大衆に支持される」という考え方がありますよね。
それをもうちょっと掘り下げたのが、この項目で語っている事です。
大衆に支持されるのは、話を違和感なく理解してもらえる作りだから。
加えて「ワケがわからない」と感じるような欠点が少ないからなのです。
●主人公は主人公たれ
読者は基本、原作主人公に感情移入する為に、二次創作を読みます。
であれば、お話の中でもっとも「立てられる」べきは原作主人公でしょう。
「主人公あれこれ」の時にも触れましたが、オリ主はあまり選ばない方が良いかもしれません。
加えて、主人公以上の立場になるキャラクターの扱いにも注意が必要になります。
主人公より強い敵がいれば、主人公が倒す。
主人公と同格のヒロインがいれば、主人公に惚れさせて、格を一つ下にする。
(ツンとデレに置き換えれば、イメージしやすいかもしれませんね。ツンだけだとただの暴力女です)
特にパワポケには、主人公と同格のキャラクターが多いので、なかなか陥りやすい点です。
リンや紫杏、芙喜子等等……。魅力的ではありますが、主人公を喰ってしまわないよう、ご注意を。
●信賞必罰!
登場人物には、信賞必罰があった方が良いと、私は考えます。
悪の限りを尽くした人物が、最後まで罰を受けない……それはそれで読後感にインパクトがでますが、
これも上手く書けないと「イライラさせられただけ」になるわけですね。
そうなるよりは、信賞必罰でスッキリとしてもらうのが無難です。
とまあ、ざっと挙げていくとこんな所でしょうか。
ただ、これらはあくまでも完走してもらう為のポイント。
実際に話を面白くしていくのは「ネタ」に尽きるのですが、それはまた別の話。
振り返ってみれば当たり前のことしか挙げていませんけれども、その当たり前が難しいのです。
これらを抑えるだけで、グッと話を読んでもらいやすくなると思いますよ。
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