デス・マスを倒しマスデス
元々野球以外の要素がバラエティに富んでいたパワポケシリーズですが、中でもDS以降後の作品では、
サイボーグやら超能力者やらといった、戦闘能力を持つキャラクターの登場により、バトルの要素が一層強くなりました。
正直な所、私そうやり込むタイプではないので、
どんな能力のキャラクターがいて、誰がどの程度強いのかについては今ひとつ分かっていないのですけれども、
そんな中で「こいつは強い!」と断言できるキャラクターが一人いるのですが、それがタイトルにもある「デス・マス」です。
まずは、デス・マスがどのような能力者であるかを簡単に取りまとめますと……
●自分の言葉と反対の行動を相手に強制的に行わせ、意のままに操る
●デス・マスが対象を認識して命令を口にした時点で、それが相手に伝わらなくとも能力は適応される
●相手が意識を失えば能力は解除される
●精神力が極めて高ければ、わずかに命令に抵抗することはできる
●サイボーグ手術を受けており、基本戦闘力も高い
とまあ、こんな所。
相手を意のままに操るのですから、これはもう強い。絶対に強い。どれだけ強力な能力を持とうとも、それさえも操れるのですから。
そこで今回は、このデス・マスに勝つにはどうすれば良いかを考えてみたいと思います。
■勝負の設定
さて、一口に「勝つ」と言っても設定を定めなくてはいけませんね。
デス・マスは11主人公と浜野朱里のコンビに敗れるのですが、今回は朱里を抜き、11主人公のみで戦って勝つ方法を考えます。
11主人公は、プロのスポーツ選手ですし、戦闘に巻き込まれた時にそれなりの運動性を見せてくれますが、あくまでも一般人。
ましてや何も知らない状態で戦えば流石に勝機がありませんので、
「作中で知る事のできるデス・マスの能力を事前に知らされた主人公が、前もって戦闘準備をして1vs1で戦う。
一方のデス・マスも、自身の能力が相手に伝わっている事は知っているが、事前準備はできない」
という設定で考えてみたいと思います。
■成功例から探る
まず最初に参考にするべきは、やはり朱里と組んで戦った時の勝ち方だと思います。
彼らはデス・マスに二勝しています。
●デス・マスの能力によって主人公が寝た状態で、朱里が発泡し、
デス・マスに気がつかれないように主人公を起こし、主人公が散布した無色無臭のガスを用いて爆発攻撃
●ガイノイドである朱里の行動を、主人公のスイッチ操作による人工知能プログラムに委ね、
それに気がつかれた後は、デスマスのものとは異なる超音波振動を発して行動を制限し、火器攻撃
いずれにしても、コンビであるから実行できた対策ですね……。
まず、一人で戦う以上、囮攻撃はできません。
主人公を機械的に動かす事もできないので、人工知能プログラム攻撃もダメ。
成功例からそのまま用いて良いのは超音波振動でしょう。
デス・マスに装置の存在を予測されようと、スイッチを押すだけなら相手の発言前に可能ですし、
解除スイッチを用意しなければ、その後操られて解除する事もありませんし。
ただ、デス・マスも、超音波振動に相当苦しむ様子を見せますが、この状態からでも発言や発砲は可能です。
このうち、発砲は然程驚異ではないでしょう。作中のように朱里をかばう必要がなければ、
一般人よりは運動能力が高い成人男性の主人公であれば、火器で制する事ができます。
しかし、最後にして最大の驚異……発言による操作は、そう簡単にはいかない。
作中では、かばい合う主人公たちを見たデス・マスに精神的動揺が生じましたが、
一人で戦うのであれば動揺は誘えず、攻撃よりも先に何らかの操作によって行動を制限されます。
一度動きを止められれば、後はじっくりと料理されるだけですね……。
よって問題となるのは「火器攻撃を阻むデス・マスの操作からどう逃れるか」です。
■他作品に学ぶ
作中のように誰かとコンビを組めれば良いのですが、上記の通りそれはダメ。
そこで考え、調べてみたのが「他の漫画・ゲーム等で似た攻撃をするキャラへの対策はどうなのか」です。
いずれもググった程度の知識なのですが、とりあえず見てみましょう。
まずは超能力といえばこれ。絶対可憐チルドレン。
催眠能力者の精神操作を、念動・強制解放で解除したそうですが、これは一般人の主人公にはできない芸当。
お次はタイガー&バニー。
記憶を操作して主人公を敵だと思わせる、変則的な精神操作があったのですが、
これは、相手の能力をコピーして用いることで解除できました。
主人公がホンフーならできる芸当なのですが……
難しいですね。次です。ドラゴンボール。
ベジータがバビディに洗脳されるのですが、そこは流石にサイヤ人の王子。強い誇りとプライドで洗脳を解いています。
実はこの「精神力で抗う」というパターン、結構多いのです。デス・マスもそうですしね。
ただ、主人公にもこれが適用されるのなら、最初っから抵抗すれば良いだけで、このコラムの意味がなくなるので、これは無し。
とまあ、どの作品でも、それなりの能力や精神力がなければ防げていない状態。
それでも、なおも調べていた所……おお、見つかりましたよ! あの作品にヒントがありました!
■イ爾已經死了!!
蒼天の拳、という作品があります。北斗の拳の前のお話ですね。
改めて言うまでもありませんが、これらの作品に存在する「秘孔」は、
単にダメージを与えるだけではなく、対象に強制的に何らかの行動を取らせる事もできます。
そう。目には目を、歯には歯を、そして肉体操作には肉体操作を。
精神操作といえども、実際に動くのは身体。
そしてそこで操作の割り込みを行えば、秘孔による操作が優先されるのではないでしょうか!
その方向性で探してみた所、ありましたよ、ありました。蒼天の拳にピッタリの秘孔があったのです。
北斗曹家拳を操る張太炎というキャラが突ける首の裏の秘孔、その名も「銃を撃たせる秘孔」。
突けば、操作への対抗に限らず、デス・マスに攻撃さえもできるのですから、これでフィニッシュです!
もちろんこの方法で戦う為には北斗曹家拳を極める必要があります。
そういうと非常にハードルが高いように感じられますけれども、モノは考えよう。
北斗の拳の憲法家達も、元々は一般人なわけですし、人知を超えた能力の習得よりはよっぽど現実的です。
……げ、現実的です。
よぉし、これで行きましょう!
がっつり数十年修行すれば、デス・マスに勝てますよ!
………
……
…
あ……ところでこの秘孔、どこで教えてもらえるんでしょうかね……?
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