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長編あれこれ
長編物。
一度は書いてみたいと思う方、それなりにいるものだと思いますが、これが難しいのですよね。
もちろん、私にとっても長編を書くのは難しいものです。
難しい理由は人それぞれでしょうが、私の場合は完結が困難であるという事が最大の理由ですね。
というのも、熱しやすく冷めやすい性格ですからね。確実にダレるのです。
パワポケ二次創作以外でも、これまでに五本以上は長編を途中で断念してきました。
しかし、ぽけっとふぉーえばーにおいては黄泉人奇譚を書き上げ、
つい先日は、29万文字、小説約二冊分の一次創作も書き上げる事ができました。
この二本を参考に、一次創作を書く時に大事な事だと感じた点を、いくつかご紹介してみたいと思います。
●メインテーマやウリを強固にして食らいつく
長い量を書いていると、先が見えない為に、感覚が麻痺します。
話が明後日の方向に飛んでも違和感を感じなくなるのですね。
これがマズい。とにかくマズい。
黄泉人で言えば、黄泉人の死力という設定をせっかく用意したのに、
そこへの練り込みや生かそうという意識が薄い為に、全体を通してはあまり使われず、
結局、お話のウリが伝奇っぽさなのか、人の交流なのか、あるいはそれ以外の何かなのか、よく分からなくなりました。
多分、心理のどこかで、とにかく次の話を書く事がひそかに主張をしていて、よけい疎かになったのでしょう。
でも、話がブレそうになっても、メインテーマに食らいついていればとりあえず話は崩壊しません。
パワポケで長編といえば、オリ主でメインシナリオをなぞるものを良く見ますね。
そのタイプで考えてみましょうか……では、オリ主を女の子にしてみましょう。
オリ主、すなわち自分の作品だけの要素ですから、必然的にこれはメインテーマとも絡むものです。
そこで、女の子ならではのエピソードを常に大事にして話を進める、というわけですね。
試合においては接触プレーが気になったり、日常の練習ではロッカーでの着替えで一騒動起こったり。
もちろん、メインテーマやウリが明後日の方向に行ってしまっても、うまく軌道修正できる人もいます。
方向転換が激しいジャンプの漫画なんかでは、よくある話ですよね。
でも、それはプロだからできる事。
少なくとも私程度では、そんな芸当はこなせません。
だから、毎度同じ設定に寄り添って話がワンパターンになっても、
話が崩壊するよりはマシだと考えて、メインテーマやウリを強固にするのです。
●エタれない環境を作る
エタる。エターナル(永遠)の略称。創作界隈では、永遠に完成しない話をエタると言います。
これが最大の障壁だという方は多いでしょう。最初に述べた通り、私も何度もエタってきたものです。
ノートに描いた漫画、個人サイトで公開した野球漫画、パワポケ荘の頃の長編物……。
と、実は、これらには共通点があります。というのも、逃亡可能な環境にあるのです。
ノートに描いた漫画を見るのは自分だけだから、好きな時にやめれば良い。
個人サイトはいつだって更新停止できる。
もちろん、最初から逃げるつもりで書く人はいません。
皆完結させるつもりで張り切って書いているのでしょう。
しかし、やる気であったり、私生活であったり、何らかの変化が生じた時に、逃げ道に走るのはよくある事です。
では、どうすれば良いのか。
逃げ道を潰すだけです。
一次創作の時は、投稿先で「毎週更新」を宣言しました。
途中、何度もサボろうと思ったり、投げ出してしまおうと思った事もあります。
でも、毎週更新を宣言した為に、それを違えるわけにはいかないと、毎週一本をノルマに取り組む事ができました。
もちろんこの宣言を撤廃する事もできますけれどね。でも、ないよりはあった方が良い。
投稿先の宣言でなく、定期的に友達に読んでもらうのでも良いでしょう。
自分以外の目を加える事で、その目に逃げ道を封じてもらうのです。
●感想をもらえる環境を作る
エタれない環境は作った。
でも、書いていて刺激がない。マンネリしてくる……。これもまた良くある話です。
話に変化はあれど、自分はただひたすら書くだけなのだから、そう感じるのは当然の事。
では、どんな刺激を、どのように受ければ良いのか。
これはやはり、読者の反応でしょう。
読んでくれた人がいる。この刺激はさまざまな形で受ける事ができます。
閲覧者数、マイリスト数……しかし、そのもっともたるものは、感想でしょう。
では、感想をもらう為にはどうすれば良いのか。
まずは感想をねだる事。
とはいえ、投稿先で「感想待ってます」なんて一言はいくらでも見ます。
もはや挨拶代わりの言葉で、そんな事を書いたところで、感想はもらえません。
ここは、直接ねだるのが良いでしょう。
ブックマークに入れてくれた人、友人、あるいは私でも良いですよ?
自分の声を、少しでもハッキリと表現しましょう。もちろん先方の迷惑にならない範疇で。
そして、話を公開する場所も大切です。
パワポケの二次創作はpixvで特に多く見かけますが、絵はともかく、感想目的で文章をpixivに投稿するのはお勧めできません。
あそこは元々が絵の投稿サイトですから、システム、UIの両面において、文章では感想を貰い難いです。
その他の投稿先は……一次創作なら、やはり「小説家になろう」ですね。小説投稿の最大級サイトです。
ただ、なろうは二次創作は基本投稿できません。
なので、二次創作であれば「ハーメルン」がお勧め。話の概要が分かりやすいデザインのサイトですしね。
「アルカディア」は読んでくれる方は多いのですが、システム面では上記サイトに劣りますね……。
あとは、投稿マナーが特に厳しいので、ここに投稿するのなら、まずはチラ裏推奨です。
と……細かく感じた事は他にもまだまだあるのですが、今回はこの辺で。
少しでも多くの長編が誕生し、完結する事を願います。
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